薬をお茶で飲んではいけない!?
「薬はお茶で飲んじゃダメだよ」
こんなことを子供の頃に言われて、今でもそれを守っている人は多いと思います。
しかし、これは今ではひと昔前の常識となっているようです。
確かに以前は、お茶類に含まれているタンニンが薬に入っている成分と結合して、効き目を損ねてしまったり、吸収が悪くなったりするという説が学者の間でもありました。
しかし、研究が進んだ現代では薬の吸収とタンニンには特に因果関係がないことが証明されています。
なので、一般的なお茶なら薬を飲んでも差し支えないというのが現代の考え方でしょう。
因みに、お茶で薬を飲むことは問題ありませんが、水なしで薬をそのまま飲むことは絶対にやめましょう。
最悪の場合、薬が食道に引っかかったまま溶け出して、食道に炎症を起こして潰瘍になることも。
粉薬を水なしで飲んで気管に入ってしまい、肺炎を引き起こしてしまったというような例もあるようです。
薬を安全に摂取し、効果を最大限に発揮させるためにも、薬を飲むときはコップ一杯の水か白湯と一緒に飲むのが一番安心でしょう。