懐石料理と会席料理の違いは?
もともと、懐石料理の「懐石」とは懐に石を入れるという意味で、これは禅宗のお坊さんが空腹を一時的に忘れるために温かい石を懐に入れて胃を温めたという故事に由来した言葉です。
ということは、懐石料理というのはもともと空腹を少し和らげる程度の軽い食事だったわけです。
ところが現代では普段手に入らないような珍しい食材を使って、外見だけを質素に見せた豪華料理の代名詞となっています。
最近では、会席料理という言葉を聞くことがあると思いますが、これは懐石料理と同じ意味で、寄り合いの席で豪華な食事をいただくことから来ています。
今では懐石料理はお客の懐はさみしくなり、お店の懐が温まるということですね。